安全性&プライバシーセンター

危険および詐欺的なコンテンツに対する当社のアプローチ

Spotifyチームは24時間体制で、クリエイター、リスナー、広告主にとって安全かつ楽しい体験を創出できるよう取り組んでいます。Spotifyプラットフォーム上のコンテンツの大半はポリシーに準拠しており、ライセンス取得済みのコンテンツが再生時間のほとんどを占めているものの、悪意のある人物が詐欺的および/または不正に操作された情報を共有し、ユーザー体験を損ねようとする事例も時おり発生しています。Spotifyプラットフォームに関する規則に違反するコンテンツを特定した場合は、迅速に適切な措置を講じています。Spotifyを危害から守るために当社が実行している戦略について、続きをご覧ください。

詐欺的なコンテンツには、害のない噂話から、コミュニティに恐怖と危害を広めることを目的に計画された、非常に深刻な標的型のキャンペーンまで、さまざまな形態が存在します。変化が絶えない現代では、こうした動向は急速に変わっていくため、Spotifyでは社内チームおよび外部パートナーが持つ専門知識を活用し、このような種類の不正行為を詳しく分析しています。

こうした悪意のあるメッセージの多くは、その内容が誤りもしくは誤解を招くものと知らない人が広めている可能性があります。虚偽のなかには危険性のないもの (「僕の犬は世界で一番お利口だ」など) もありますが、悪質な虚偽 (「がんはデマだ」など) は明らかに危険をはらんでいます。「誤情報」という言葉は、不正に操作された情報をまとめて指す言葉として頻繁に使用されています。たとえば「偽情報」は、本物のコンテンツに疑念を抱かせるために、悪意のある人物が意図的に広めているコンテンツのことです。

危険および詐欺的なコンテンツは微妙なニュアンスを含み、複雑であるため、非常に慎重な評価が必要となります。当社は、複数のカテゴリーのポリシーを組み合わせてこうした種類の違反に対処することで、より効果的に、より正確な決定を下せると考えています。

たとえば、Spotifyの危険なコンテンツに関するポリシーでは、オフラインでの危害を及ぼしたり、公衆衛生を直接的に脅かしたりする可能性のある、偽りのまたは詐欺的な医学的情報を宣伝するコンテンツが禁止されていることが明記されています。別の例としては、詐欺的なコンテンツに関するポリシーが挙げられます。このポリシーでは、選挙関連の手続きを不正に操作または妨害しようとするコンテンツに対して、措置が講じられることが規定されています。これには、選挙への参加について有権者を威圧したり、参加を抑制したりすることを目的としたコンテンツも含まれます。

こうしたオンライン上の不正行為を評価する際は、以下を含む複数の要素を考慮しています。

  • コンテンツの内容 (例:クリエイターが他人になりすまそうとしているか)
  • 文脈 (例:社会に広まっている危険なメッセージに関するニュース報道か、あるいは当該メッセージそのものを支持している内容か)
  • 動機 (例:クリエイターが投票締め切り後にユーザーに投票させようとしているか)
  • 危害のリスク (例:このメッセージが広まると、身体的危害の急迫した危険が及ぶ可能性が高いか)

危険な詐欺的コンテンツは、多くの場合極めて局部的であり、特定の国・地域や言語、そして危険にさらされている集団を標的にしています。この問題に対処するため、Spotifyでは現地のマーケットの専門家の助けを得て、深刻な危害のリスクとなりうる新たな動向を常に把握し、機械学習の分類機能を使って人間の知識を最大限に拡大しています。このアプローチは、「ヒューマン・イン・ザ・ループ (Human-in-the-loop)」と呼ばれます。

当社は、信頼できる情報が不足しがちな不透明かつ不安定な時期に、こうした種類のコンテンツが増える可能性があることを認識しています。そのため、有害なメッセージがオフラインでの暴力につながるリスクが高まるような、デリケートな出来事のさなかには、悪意がある可能性のあるコンテンツの拡散を制限するためにコンテンツに対する措置をいくつか講じる可能性があります。

たとえば、おすすめでのコンテンツの表示を制限する、コンテンツアドバイザリーの警告を表示する、あるいはプラットフォームからコンテンツを削除することがあります。また、選挙委員会が作成および管理している公式の投票関連リソースへのリンクなど、信頼できる情報源によるコンテンツを表示することで、ユーザーが正確かつ信頼できる情報を確実に入手できるようにしています。

Spotifyでは、Spotifyの社内チーム、外部の利害関係者、さらにはSpotify Safety Advisory Councilのパートナーから得た知見をもとに、当社のポリシーと審査用ガイダンスを継続的に見直しています。

安全性に関する当社の取り組みについては、こちらからご覧ください。過去の選挙期間中に公開した、クリエイター向けのガイダンスについては、こちらでご確認いただけます。